三州瓦の優れた「耐久性」

こんにちは。

今日は三州瓦の優れた「耐久性」についてお話します。

 

三州瓦の特徴は、何といっても、

粘土と釉薬を1100℃を超える高温で焼きしめた

焼き物であることです。

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■1130℃で焼き締められる瓦/(株)鶴弥提供

 

 

 

 

 

 

表面がガラス質で覆われた陶器質の素材であるため、

何十年、時には百年を超えて、

過酷な寒暑、風雨にさらされても

品質や色の劣化は起こりにくく、

屋根材では最高レベルの耐久性があります。

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ガラス質(釉)に覆われた焼き物が、

他の素材に比べて劣化しないことは、

日常生活の様々な場面でも実感できますよね。

 

(一財)建築環境・省エネルギー機構が運用する

「CASBEE(建築環境総合性能評価システム)」の評価は、

『最高位の60年耐久材』とされています。

■CASBEE_屋根材_耐用年数表

 

劣化せず、耐用年数が長いということは、

それだけ、メンテナンスに手間がかからず、

経済性にも優れていることになります。

 

基本的に、陶器瓦以外の屋根材は、

10年~20年(素材によって期間が異なります)に一度、

性能や美観維持の目的で、

塗装メンテナンスが必要になります。

 

塗り替えが不要な陶器瓦

塗り替えが必要な化粧スレート屋根材の

メンテナンス費用を比較した一例では、

■メンテナンス費用比較/出典:愛知県陶器瓦工業組合編「HOW TO 三州瓦」

■メンテナンス費用比較/出典:愛知県陶器瓦工業組合編「HOW TO 三州瓦」

 

 

 

 

 

 

 

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30年間で210万円(※)も、

陶器瓦の方が安く済む試算もあります。

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(※)画像中の表では180万円とありますが、

建売住宅をご購入のお客様は初期コストは見ずに試算。

塗装&足場代70万円×3回=210万円の差となります。

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30年、50年そして100年、

長い暮らしで考えると、三州瓦がお得であることが、

分かっていただけるかと思います。

 

ところで、

三州瓦をはじめとする陶器瓦は、

他の一般的な屋根材に比べ高価な素材で、

イニシャルコスト(初期費用)が高くなってしまい、

建売の家に使われるケースは少ない傾向にあります。

■屋根材の価格帯比較:調べ&出典(株)鶴弥

■屋根材の価格帯比較:調べ&出典(株)鶴弥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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エサキホームは、

お客様がお住まいになってからの経済性、

つまり、費が少ない素材であることも重視

独自の計画生産システムやスケールメリットなどを駆使し、

コストを抑えることで、三州瓦を採用し続けています

 

先のブログ記事でもお伝えしましたが、

三州瓦は高品質「made in Japan」製品。

メーカーは日々、耐久性技術に磨きをかけています。

例えば、

屋根の下地(野地)面なども含めた

屋根全体の耐久性と断熱性を向上させる施工方法を開発したり、

「摩耗」「薬品」「凍害」などの負荷から守る試験を重ね、

日々の改良につなげたりと、

三州瓦の「耐久性」は日進月歩のようですね。

 

耐久性について、もっと深く知りたい方は、

↓ こちらのリンク先

三州瓦オフィシャルサイト

又は、各メーカーのWebサイトをご覧ください。

 

次回は、優れた「防災性」について、お伝えします。